ことばのかたち工房展関連イベント「西尾美也×アーティスト・イン・児童館トーク&ワークショップ」を実施しました。
子どもたちと服をテーマにしたフルーツバスケット形式のゲーム《モードバスケット》を体験。「靴下を履いている人!」「白いスカートの人!」「黒いTシャツの人!」多くの大人に囲まれて、ハイなテンションでゲームは進行。その後は、西尾さんの作品紹介、ことばのかたち工房のこれまでの活動を紹介。その後は新プロジェクトのプランを発表しました。
小学生、中学生と大人がアーティストの話を突っ込みながら聞いていく、これまで体験したことのない時間でした。
プランの内容は近日リリース!乞うご期待!

この日、「ことばのかたち工房」で使用する古着を近隣から回収するイベントを実施。
その後、いつものみどり広場で古着の解体。
前日の朝、代官山UNITから帰ってきてそのまま150枚のチラシをポスティングをした菊地さん。立派だね。

その結果、8軒のお宅から計70着の古着を回収させていただきました。すごいヴォリューム。
その後は恒例の古着堀り。

昼間は近所の大泉第二小学校でお祭り。知り合いに声かけてもらって、杏仁豆腐いただいたり、焼鳥食べたりしてました。
その後は大泉の「ことば」を探しにインタビュー。2件から「ことば」を発掘。


みどり広場での解体では、TとTとMが手伝いに来てくれたり、近隣のFさんが遊びに来てくださいました。女子たちは完全にリヤカーで遊んでましたけどね。

その後、夜は「ことばのかたち工房」の今後について話し合い。そろそろ方法論を大転換しよう!と意気揚々。西尾さんとも相談して、来年は今までの蓄積をふまえ、何か新しいことをしたい。
今回もそれぞれの<ことばのかたち>ができるまでに様々なストーリーが生まれました。
<ぶつからない高さ>
設計図にあった「キリンが通るアーチ」をつくる作業。アーチ部分がキリンの頭の上でくたっとしてしまい、くぐっているように見えません。「くぐる」ということは、物と物の間に空間が必要なのです。
Sくんに助けを求めると、「りんごを食べようとするキリンがりんごの木のアーチをくぐる」という新しい設定を提案。りんごをくわえるキリンの口でアーチの頂点を支え、全体のバランスをとろうという作戦。キリンとアーチの間にりんごを挟むことで空間ができ、「くぐる」ことができました。問題解決とレベルアップを兼ねたSの発想に感激しました。また、今作ってるものを「作品」として自然に認識し、完成図を具体的に想像してるのだなと思いました。
キリンのからだにはNが丁寧にカラフルな斑点を、しっぽにはAがちっちゃいリボンをつけてドレスアップ。きりんの大きくて真っ黒な目と長いまつ毛が優しげです。
できあがったキリンをみて、「LOTO6当たったの?」と誰かが言っているのが聞こえました。


<好きな決まり>
前回作成した「ゼリーのお風呂」の設計図をもとにつくったお風呂。自分たちが入れるお風呂の大きさにしたものだから、それを埋め尽くすまでには一体何個のゼリーをつくらなくてはいけないのかしら…と、途方にくれているスタッフたち。
そんなとき、大量生産の作業の手際がピカイチのTちゃん登場。様々な色・大きさでゼリーを量産し、ひたすらお風呂に浮かべていく作業員T。黙々と作業を進めてきます。

それをみた常連のKは「発想豊かだなあ、いつでもゼリー食えんじゃないかよ」と高評価の第一印象。しばし作業を見守り、「しかし、ほんとにあったらいくらかかると思ってんだよ。これだけあったら、まあ5万だな!」という現実的なコメントを残し去って行きました。
他の<かたち>もほぼ完成に近づき、現場は仕上げのテンションに。まだお風呂の半分しかゼリーが埋まっていない<好きなきまり>制作班に次々と応援が。気がつけばお風呂の周りに人が集中して作業をしていました。
完成の瞬間に立ち会ったTは「こんなのできると思ってなかったです」と感極まって涙ぐみながらの一言。みんなでできあがったお風呂に入って、のぼせるまで遊びました。

<我慢の限界>
この<ことば>を聞いたRとH。「お母さんに勉強しなさいってうるさく言われるのが我慢の限界。ノートやぶきたくなっちゃうよね。」という会話から「破かれたノート」の設計図をかきはじめました。

布でノートをつくってページにちょきちょき切り込みをいれていると、「鉛筆も折りたくなっちゃう」と、折れた鉛筆、ぐしゃぐしゃに丸めたノートのページをつくり、3点セットの<我慢の限界>が完成しました。

完成した作品数が多いとやっぱり充実感があります。今回の工房では<ぶつからない高さ><我慢の限界><使い回し><好きな決まり>のことばのかたちができました。
前回に引き続き設計図があったためか、設計図(アイデアスケッチ)を描く→かたちにするという流れが自然になっていました。今日できた作品は全部設計図付きです。
設計図(=平面)から「立体」にすると、どうしても出てくる「不都合」や「無理」をどうやって転がしていくかがカギだなと思いました。面白くひっくり返す技を磨きたいと思いました。
余白のことを「あそび」ということがありますが、今回不自由さゆえの工夫の余地こそ、面白いアイディアがうまれるのだなと思ったのでした。
(高梨千恵、菊地みぎわ)