2. 北澤潤 : 児童館の新住民史
- 2009/12/27
- 三又酒店×児童館の新住民史 クリスマスイベント報告
- 2009/11/16
- 「児童館の新住民史」の見所!
- 2009/11/09
- 11月4日(水) 児童館に「新住民」現る
- 2009/10/04
- 10月3日(土) 子どもの夢・・・
- 2009/06/04
- #2『児童館の新住民史』とは
2009年12月27日 日曜日
12月23日、わらべ前での三又酒店さんのワイン試飲イベントに児童館の新住民史も参加させていただきました!
ワインが並ぶテーブルの横で、児童館で新住民や子どもたちが書きためている手記の一部をコピーして展示。
クリスマス仕様の三角帽子を被ってワインをおすすめしつつ、活動の紹介もさせていただきました。

知り合いのお子さんの書いた手記を見つけて興味深げに眺めている方や、子どもたちの書く内容の多様さに驚く方など、反応も様々。「何号まで読んだかな」と過去のフリーペーパーを持っている方がいて、読んでくれている人がいることにうれしくなるとともに、まちに発信していることの責任を改めて実感しました。もっと面白い内容をお届けできるようにがんばらなくては、と気合いを入れなおす新住民たち。
子どもたちが偶然通りかかる場面も。児童館以外の場所で出会うことはめったにないのでなんだか不思議です。
児童館では当たり前になっていて読み直すこともない手記も、このように別の形で触れてみるとまた新鮮に感じられるのか、まじまじと見つめています。

直接話のできる場所というのはやはりとても大事ですね。
こちらも元気になれました。これからもこのような機会があればどんどん出ていきたいです。
この日は、おいしいワインをお土産に買って帰りました。
山口
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2009年11月16日 月曜日
2009年5月から構想をつくりはじめ、2009年11月4日から始動したプロジェクト「児童館の新住民史」。今回は、じっくりとその見どころをご紹介します。
この活動、アーティスト北澤潤さんとプロジェクトメンバーが、「児童館の新住民」として、児童館に「居る」ということから始まります。居るだけでなにもしないの?そうではありません。彼らは、児童館という場所・文化にほとんどなじみのない人たち。そこでの驚きを「手記」に書きためていくのです。そのカルチャーショックの体験記が<週刊 児童館の新住民史>として、地域に配布されていきます。
見所その1: 日常を「かたどる」。そのアクションは伝播するか!?
これは、単に記録をつける活動ではありません。「子どもが遊んでいる」という一見どこにでもある風景ですが、それをつぶさに見つめてみると、彼らの遊びの技巧や知恵に驚かされるはず。「なんとなく眺める」という行為から一歩踏み込んで、その風景を文字やスケッチによって「切り取る」あるいは「かたどる」。見慣れた風景は、かたどられることによって新たな意味を紡ぎ出します。
これは、アーティストのひとつの仕事です。慣れてしまった「あたりまえの世界」を、見つめ、分解し、再構築することで、僕たちが日常様々な人/モノ/言葉と関わりながら生きていることを再認識させるという仕事です。
「新住民」たちによるこの仕事、それをする姿は、どんな風にして子どもたちの遊びの中に浸透していくのか。子どもたちがマネをし始めて、ズレていって、思いもよらないアクションを起こすかもしれません。その浸透/伝播していく様もメモやスケッチになっていくこの活動。はたしてどんな出来事が描かれるのでしょう。ワクワクします。
見所その2: 目を背ける「べき」事柄と、どう向き合うのか!?
児童館での出来事を「かたどる」ということは、その場と人を「観察する」ということです。「観察する」ということは、普段目をそむけているものも「見えてしまう」ということです。
児童館で子どもが遊んでいる・・・というと、健やかにドッジボールや将棋やカードゲームをしている情景を思い浮かべるかもしれません。しかしそこには、子ども同士の摩擦や軋轢、そして僕たち大人との認識あるいは感覚のズレがあります。その問題と「新住民」はどう向き合うのか。例えば、いじめや排除の現場に遭遇したとき、人のふるまいに何とも言えない違和感を感じたとき、僕たちはその現場や違和感から目を背ける癖がついています。しかし、「新住民」たちはどうするのか。
問題の場面を描けば、そこに描かれた人やその友達・家族を傷つけるかもしれない。しかし、問題の場面から目を背けることは、何も創造的でない。目を背けることで保たれている虚構の平和を崩すことに、ひょっとしたらなるかも知れない。でもその先を見てみたいという好奇心。ゾクゾクします。
見所その3: 新住民史、その物語を誰がどう引き受けるのか!?
この活動は、最終的には「児童館の新住民史」という一冊の物語になります。それまでは、毎週フリーペーパーを発行し地域に配布します。「読み手」がいて初めて成り立つものですが、誰がこの「読み手」を引き受けるか。新住民たち自身でしょうか。子どもたちでしょうか。児童館の職員さんでしょうか。あるいはほとんど関係のない(ように見える)町の人たちでしょうか。
児童館で生まれた物語を、町の人たちが「読み手」として引き受ける。そうなれば、子どもたちや児童館、そして新住民たちが町のものになった、と言えるでしょう。はたしてそんなハッピーエンドを迎えることができるのでしょうか?無関心社会の様相をあぶり出すことにもなりかねない。ハラハラします。
とっても長くなってしまいました。ここまでで1600字。
兎に角、この活動の中に描かれる物語がどのような展開を見せるかは、全く予測不能です。しかしそこには、見落とされがちな事柄と向き合う新住民たちの「つくり手」としての必死なアクションと、それを見た子どもたちの「遊び手」としての自由ななリ・アクションと、さらにはまだ誰だかわからない「読み手」の批評的なリ・アクションが見えてくることでしょう。
2009年4月 「児童館の新住民史」(制作:北澤潤) 発行。
乞うご期待。
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2009年11月9日 月曜日
「児童館の新住民史」担当の山口です
11月4日(水)
ついに先週水曜日より、09年度招待作家 北澤潤さんの「児童館の新住民史」がスタートしました。
今回、北澤さん含むプロジェクトのメンバーは児童館にやってきた「新住民」として児童館に滞在しながら、目にした出来事を手記に記し続けます。

はじめて「新住民」として入る児童館。どんな反応をされるのかとどきどきしていましたが、意外とすんなり受け入れられました。
身支度をして、まず子どもたちの遊びに入ってみる新住民たち。彼らの遊びは多様でとてもたのしい。遊びの中で手記を書くための机を作ってもらう新住民もいました。


時間はあっという間にすぎていきます。ほんの3時間の滞在でしたが、手記に書きたいことがたくさんありました。手記は一枚ずつ児童館の壁に貼られていきます。自分のことが書かれている手記を見つけると、子どもたちもなんだかうれしそうです。
おおきな子ども服を着ているようなカラフルな新住民たちがうろうろとしている児童館の様子は、自然だけれど普通ではなくて、これから何かがはじまりそうなちょっとわくわくする光景でした。

今日の入館カードに初めての日付。うれしい。
これから、手記の内容をもとに新住民と子どもたちの出来事を物語にした「新住民史」を作っていきます。週刊のフリーペーパーとして発行していくために、第一号を現在制作中です。来週には大泉の町中でお目にかかれるようになる予定です。
手記の内容や出来事は「児童館の新住民史」HPでも随時公開していきます。どうぞ、合わせてご覧ください。http://newcitizens.junkitazawa.com/
(山口)
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